2020.12.27 @ピストンズ 開幕2連勝をかけた戦いは2OTにもつれる激戦に!
見に来てくださり、ありがとうございます!ぶんやと申します!
キャブス2戦目の相手はデトロイト・ピストンズ。
シーズン前の順位予想では、失礼なことにキャブスとこのピストンズが最下位に予想されることが多かった印象です!(あとニックスもか・・・)
とは言ってもピストンズにはグリフィンとローズがいますし、今オフにはグラント、プラムリー、ドラフトでキリアン・ヘイズを獲得しています。
そして、1番の注目はドラモンドにとっての古巣初対戦ということ。
If there’s one thing I learned about the NBA, there’s no friends or loyalty. I’ve given my heart and soul to the Pistons , and to be have this happen with no heads up makes me realize even more that this is just a business! I love you Detroit...
— Andre Drummond (@AndreDrummond) 2020年2月6日
移籍後はこんな悲しみのツイートをしていたドラモンドですが、元いたチームに意地を見せることができるでしょうか?
観客がいたら温かい拍手で迎えられたかもしれないだけに、少し悲しいですね・・・。
☆戦評
スターター:ガーランド セクストン オコロ ラブ ドラモンド
Tonight's first five on @FOXSportsCLE. #BeTheFight pic.twitter.com/V9RRI6izwb
— Cleveland Cavaliers (@cavs) 2020年12月26日
欠場:KPJ ウィンドラー デラベドバ
第1Q
グラントの3PTで先制をされますが、すぐさまガーランドが3PTを決め返します。
それに続くようにセクストン、ラブの3PTが決まりますが、ピストンズもグリフィンの3PTやグラントのレイアップなどで残り7分48秒の時点で11-11。
打ち合いの様相を呈します。
その後、キャブスが開始7分間で5ターンオーバーをしている間に、3PT攻勢を仕掛けてくるピストンズがリードを広げていきます。
それでも開幕戦を欠場したエクサムがコートに入ると、早速フローターをIN!
さらにエクサムのパスからオスマンが速攻のレイアップを2度成功させ26-26。
同点に追いついたところで第1Qが終了します。
第2Q
ドラモンドがブロックからセクストンにパスをつなぎ、セクストンが速攻のレイアップを決めて初めてのリードを奪います!
その後、エクサムからセクストンへのトランジションオフェンスが2連続で決まり、流れはキャブスに!
そして、こういう時にチームを盛り上げていくのはマギー!(笑)
あいさつ代わりのフローターを決めると、ディフェンスリバウンドからコースト・トゥ・コーストのダンクを叩きこみます!
マギーのドリブルめっちゃハラハラするわ!けどめっちゃ笑えるわ!
そこからはガーランドとオスマンの2人が躍動。
ガーランドのノールックパスからオスマンがレイアップを決め、これがバスケットカウントに!
さらにガーランドのミドル、オスマンの3PT、ガーランドのプットバックレイアップで得点を重ねると、ガーランドがヘイズとプラムリーの間をドリブルで割ってレイアップを決めるというスーパープレーも見せます!
なんとなくカイリーを見ている気分になって、なんかエモい気持ちになりました。
しかし、こんなに頑張っているのになかなか点差は開きません・・・。
なぜなら、グリフィンが3PTを決めまくるからです。
相当タフな3PTも沈めてくるので、「なんでやねん!」と叫びたくもなります・・・。
それでも、これまでシュートに苦しんでいたドラモンドがフックを決めると、終了直前にセクストンがフローターを沈め、59-53のリードで後半戦へ。
オコロの3ファウルが気になるところです。
第3Q
ここまでシュートに苦しんでいたラブの3PTでスタート。
9点差をつけますが簡単にペイント内への侵入を許し、4点差になります。
それでも、ドラモンドのゴール下ゴリ押しで強引に得点を奪い、オスマンの3PTで11点リード!
ベンチから出てくるオスマンのこの安定感!これは惚れますわ!(笑)
タイムアウト中に悔しそうにタオルを噛みしめるグリフィンの姿もあったように流れは完全にキャブスだったのですが、オフェンスが停滞する間にフリースローで差を詰められます・・・。
さらにオフェンスで走られまくり、速攻を連続で決められると、残り1分10秒、グラントのレイアップでとうとう同点に・・・。
クォーター終了間近にはラブの3PTミスから速攻を走られ、無理な体勢で打ったグラントのロング3PTが無情にもリングへ吸い込まれブザービーター・・・。
まさかの終盤4分38秒で3-17のランを決められ、81-86で終了。
第4Q
開始直後からドラモンドとオカフォーがバチバチ!
オカフォーが得意のポストオフェンスで連続得点を挙げると、ドラモンドのターンオーバーも誘います。
なにやらトラッシュトークをしてそうですが、この時間はドラモンドの負けでしょうね・・・。
興奮気味のドラモンドを一度ベンチに下げます。
それでもなかなか得点が奪えないジリジリとした時間が続くと、残り4分5秒のライトの3PTで93-101の8点ビハインドに・・・。
負けられないキャブスはセクストンが気迫でレイアップ沈め5点差。
ここからは徹底的にドラモンドのポストオフェンスでペイント内を攻めます。
ドラモンドは得点を決められはしないものの、ファウルをドロー。
ピストンズとしてもフリースローの苦手なドラモンドにファウルするのはOKという判断でしょう!
なんと1分19秒の間に6本のフリースローをゲット。
キャリア平均46.1%のフリースロー成功率であるドラモンドですが、そのうち5本を成功させます。
えらいぞ!!!
同点に追いついたところで、さらにドラモンドで攻めますが痛恨のボールロスト・・・。
決勝点を狙うピストンズは時間を使ってからローズが攻めます。
ドライブしてくるローズに対してセクストンがうまく付いていきパスを選択させると、コーナーでボールを受け取ったグラントにオコロがシュートさせず値千金の24秒バイオレーション!
残り5秒でキャブスボールとなります!
ラブからのハンドオフでガーランドがドライブし、フローターを放ちますがこれが外れます。
ドラモンドがプットバックを狙うも押し込めず101-101でオーバータイムへ!
ガーランドからドラモンドへのアリウープが狙えただけに悔しいですが、4分以上の間相手に得点を与えなかったことで延長戦に持ち込むことができました!
OT1
ここまで来たからには絶対に勝ちたい!
しかし、ローズのドライブレイアップ、グラントのプットバックダンクでスタートダッシュを決められると、さらにローズとグラントの3PTが決まり、残り2分15秒で103-112に・・・。
かなり絶望的な状況になりますが、今日のキャブスは一味違います!
ドラモンドのフックシュート、ラブの3PTで差を詰めると、セクストンのレイアップがゴールテンディングになり2点差に!
時間を使ってローズが攻めますが、ドリブルするローズからドラモンドがスティールをし、セクストンがドライブでレイアップをねじ込み、同点に!!!!
残り7.6秒でローズが再び攻めるところを再びスティール!
セクストンがボールを拾いタイムアウト。
残り1.2秒でサイドラインからラブがボールを入れようとするも、目の前に立ちふさがるライトの手に当たってしまい、タイムオーバー・・・。
2OTへと突入します!
OT2
ここで勝負を決めたいキャブスは最初からフルスロットル!
セクストンの連続レイアップ、ガーランドの3PTで7点差とすると、ラブの十八番である3PTのシュートフェイクからのドローアファウルでフリースローを3本ゲット!
これぞベテラン!シュートが不調でもこういうやり方で得点を奪えます!
このフリースローを全て決め、10点差!!
この得点により、前のOTから実に4分45秒の間で19-0のランを決めました!
その後、ライトに連続得点を許しますが、オスマンのコーナー3PTで勝負あり!
128-119で2OTに及ぶ熱戦を制しました!!!
🗣 2-0! pic.twitter.com/xMDfbIIKgk
— Cleveland Cavaliers (@cavs) 2020年12月27日
☆主なトピック
その1 ラインナップはどうなるか
ラブとエクサムが帰ってきたものの前の試合でウィンドラーが負傷し、KPJとデラベドバを含めて3人が欠場しているキャブス。
チームのベストラインナップはどうなるのでしょうか?
今日の試合で気になったのは2OTにもつれる試合を9人ローテで回したことです。
ラブが復帰したことでウェイドのプレイタイムがなくなったことは分かりますが、ドットソンも今日は出番がありませんでした。
ベンチにはいましたが、何か怪我とかしてましたっけ?
また、今日復帰を果たしたエクサムは主にPGとして起用されましたが、前半はアシストを量産していたものの第3Qの停滞の時間を作る要因にもなってしまいました。
セカンドユニットを含め、ビッカースタッフがどのようなメンバーで戦っていくのかに注目です!
その2 良くも悪くも目立ったドラモンド
古巣初凱旋となったドラモンドですが、今日は気合が空回りしたのかミスも目立つ結果となりました。
FG33.3%はセンターの選手であるならば相当低い数字ですし、ターンオーバーも4つ犯してしまいました。
それでも第4Qのクラッチタイム、チームは徹底的にドラモンドのポストオフェンスで攻撃。
この2試合、ゴール下で結果を出せていないドラモンドですが、ガーランド&セクストンのバックコートコンビが絶好調なだけにチームがどのようなオフェンスを軸にしていくかは考えなければならないポイントでしょう。
その一方、ディフェンスではこれまでのキャブスになかったものをもたらしています。
今日も4スティール、3ブロックを記録。
特にクラッチタイムでのローズからのスティールはチームに勝利を呼び込みました。
現状だとオフェンスの1stオプションは他に任せて、リバウンド、パス、ディフェンスなどで活躍してもらった方が良さそうですがどうでしょうか?
その3 ペイント内と3PT
今日の試合が2OTにもつれたということもありますが、この2試合で平均63得点がペイント内から生まれており、これはリーグ2位の成績です。
これはガーランドやセクストンの積極的なアタックやドラモンドのポストオフェンスによるものでしょう。
とはいえ、昨シーズンもキャブスはペイント内の得点が比較的多いチームでした。
それでも昨季はリーグ26位のオフェンスレーティングだったキャブスが現在平均以上を記録している要因は、45%の確率で決まっている3PTによるものが大きいでしょう。
セクストンが71.4%、ガーランドが63.6%、オスマンが53.8%の3PT成功率を叩き出すなど、かなり確変が起きていますが、次戦のシクサーズは昨季相手に打たせた3PT数が最も少ないチームなので、そのチーム相手にどこまで通用するのかは非常に見ものです!
☆個人的ハイライトシーン
→私が試合で最も興奮したプレーを紹介するコーナーです。
OT1 残り7.6秒 ~2OTに持ち込むセクストンのドライブレイアップ~
🔒 @AndreDrummond pic.twitter.com/ks9Ift80Pf
— Cleveland Cavaliers (@cavs) 2020年12月27日
2度目のOTへと導くセクストンのレイアップを選出しました。
これはその前のディフェンスを含めてのものです。
110-112とピストンズ2点リードの状況でピストンズボール。
もちろん時間を使ってからさらに点差を広げることを狙ってきます。
ここで失点してしまってはかなり逆転が厳しくなるところで、ローズをディフェンスするのはドラモンド!ミスマッチを作られてしまっています。
そんな状況でなんとドラモンドがローズからスティール!
それを拾ったセクストンがドリブルでレイアップへと結び付け、これで同点になりました!
注目してほしいのがスティールしたドラモンドがゴール下に走り込んでグリフィンを身体で抑え込み、セクストンのためのドライブスペースを空けていること。
コーナー3PTも狙えましたが、良い意味で強引にアタックできたからこそ生まれた得点でした!
☆未来のキャブス戦士を調査!
→冗談です。キャブスに来るはずありません。他チームの選手に疎い私が、個人的に気になった相手選手を知るためのコーナーです。
ジャリル・オカフォー
選出理由・・・第4Q序盤のドラモンドとのやり合いが面白かったから。
第4Q序盤にドラモンドから連続得点を奪い、ターンオーバーも引き出してみせたオカフォー。
お互いに何か言い合っているようにも見えましたが、ドラモンドを一旦ベンチに下げることに成功し、結果的に代わりで入ったマギーのファウルアウトにもつながりました。
オカフォーと言えば、2015年にドラフト3位でシクサーズに入団。
しかし、現代バスケに合わないスタイルが災いし、近年は様々なチームを転々としています。
課題はシューティング能力とディフェンス能力の欠如。
シューティングという面では3PTはおろか、ミドルシュートもほとんど打てません。
昨季の試投数は3PTが3本、ミドルも3本となっています。
反対にペイント内では高確率でシュートを決められるため、昨季30試合以上出場した選手の中では、FG%がリーグ17位の62.5%を記録しています。
ディフェンスはというと、昨季所属したペリカンズの選手(30試合以上出場)の中では、ディフェンスレーティングがワーストとなる115.7を記録しており、ディフェンス面でチームの足を引っ張ってしまっていたことが分かります。
大きな課題を抱えたオカフォーですが、彼もまだ25歳。
もともとドラフト3位で指名されるだけのポテンシャルを持っているはずなので、新天地のピストンズでひと花咲かせてほしいです!
☆本日のMVP
→私の独断と偏見で、この試合最も活躍した選手を選出します。
コリン・セクストン
スタッツ:32得点2リバウンド3アシスト3スティール0ブロック
ガーランドにするか迷いに迷いましたが、スコアリングリーダーであるセクストンにしました。
FG65.2%という非常に高い成功率での32得点だったことに加え、クラッチタイムでの同点となるシュートならびにルーズボールに迷わず飛び込むハッスルさを加味しました。
セクストンの熱いエナジーがチームに勢いと勝利をもたらしましたね!
☆終わりに
前回の記事で文章を短くすると言っておきながら、試合が2度のオーバータイムにもつれたこともあり、さらに長くなってしまいました・・・すみません・・・。
2OTに及ぶ熱闘の末に劇的な勝利を挙げたキャブス。
2シーズン前は開幕6連敗を喫していたチームが、なんと開幕2連勝を挙げることに成功しました!
とは言え、まだ成績が下位に予想されている2チームに勝っただけです。
次のシクサーズ戦こそ、その真価が問われてくるでしょう!
次戦は、明日12月28日(月)のホームでのシクサーズ戦です!
チームの3連勝に期待しましょう!
それではまた!